工事管理システム「建て役者」

株式会社関家具

2021年9月に住宅事業を新たに立ち上げられ、ほぼ同時期に「建て役者」を導入いただきました。

福岡県大川市に昭和43年創業された家具の総合商社です。家具の卸販売をはじめ、商業施設やハウスメーカー・工務店などへの家具インテリアの提供や空間設計のほか、ブランド家具の店舗経営も行っておられます。 「暮らしを豊かに、快適さや心地良さを感じる空間やライフスタイルを提案したい」との創業以来変わらない想いで、お客さまと向き合い尽くされた家づくりのチャレンジに「建て役者」も一員としてご活用いただいております。

課 題

  • Excelの膨大で属人的な情報管理
  • 情報共有のしにくさ

目 的

  • 情報の時系列管理とナレッジ
  • ミスが事故になる前に気付ける仕組みづくり
  • 住宅事業の業務フロー確立

効 果

  • 商談のやりとりなど全て残し、共有しやすくなった
  • いつでも見返し、打ち合わせの組み立てや客観的な分析も可能に
  • ベテランが揃ってなくても、ベテランがいるかのように仕事ができる

住宅事業の立ち上げ、一員としての「建て役者」

なぜ「建て役者」を選ばれたのですか?

前職では営業の立場で「建て役者」を使っていました。
集客段階から契約に至るまで、お客様の心境の変化も含めた全てを時系列で入力して残すことができるので、「建て役者」を選びました。

導入時の課題を教えてください。

家具の商社である当社が住宅事業を立ち上げるにあたり、部分的には詳しくても建築全般に詳しい人がいないことが一番の課題でした。
私自身、営業についてはベテランでもそれ以外のプロセスは何とか知っているという程度でした。

「建て役者」を導入することで、人的なベテランがいなくてもベテランがいるかのようにシステムの中に流れが入っています。システムを導入するだけでベテランの力を使えるようになります。

積算も「建て役者」できちんとこなせていますし、1回しっかり入力してデータを作ってしまえば、次からは誰でもベテランと同じような作業が自動的にできるようになるので、おかげでまだ大きなミスはありません。 これさえあればなんとかなる、建築業界の流れを教えてくれる先生のような存在になっています。

導入前はどのように情報管理をされていましたか?

住宅事業を立ち上げた当初は、1人Excelで管理をしていました。

打ち合わせの議事録や発生した問題・解決方法など、細かく入力して、積算も各工程ごとに作成し、1項目でも更新があれば別ファイルで保管、ファイル名も変更したりと工夫しながら世代管理をしていました。

それでもどこに何の情報があるか探せなくなるなど、管理が煩雑となり、このままではいつか大きな事故が起こるのではないかと危機感を持っていました。

Excelだと情報を入れる前にレイアウトから考えないといけなかったりと、前段階に手間が発生したり、作り手によって見やすさが違ったりとどうしてもばらつきが出てしまいます。

Excelでやってきたことを「建て役者」に置き換えるような形で導入をした後は、全てのデータが時系列でつながり、情報が探しやすくなりましたし、常に同じ形のデータなので見やすく、共有しやすくもなったと思います。

データ保護の安全性を考えても、クラウドに情報があることは安心だと感じています。

新規事業立ち上げられてすぐ、早い段階でご採用いただいた理由を教えてください。

詳細な商談履歴を見返せば、ご契約に至ったお客様、至らなかったお客様の違いから、成功も失敗もどこでそうなったか明確にわかるんです。
それを見極めるために、早い段階から必ずお客様のリレーション管理の必要性を感じていました。

またこれをExcelでやってしまうと、さまざまな軸ができてしまい煩雑になってしまうので、 全員が同じ軸で情報を整理し、共有できることも重要と考え早期導入しました。

運用に乗せるのは難しかったですか?

投資以上のリターンがあるように使いこなさないと、導入した意味がありません。
何より、自分たちで必要と感じて導入を決めましたし、何のために使うのか、目的がはっきりしていれば、使わないなんてことは考えられません。
ミスが事故になる前に、気付けるということが大切です。

そのためにも、お客様や業者様とのやりとりをきちんと「建て役者」に記録しておけば、 客観的な分析も行うことができるようになり、改善案も見出しやすくなると思います。

費用対効果はいかがですか?

もちろん、投資以上のリターンを感じています。
経験の少ないメンバーでの立ち上げでも、ベテランがいるかのように、大きな事故も起こすことなく家が建てられているということは、そういうことじゃないでしょうか。

お客様の管理ではどのように「建て役者」を使っていますか?

まずお客様と面会前に、前回の打ち合わせ内容について「建て役者」の記録で見直しをして今回の提案を組み立てていきます。
そして、面談後に再度「建て役者」を開き、打ち合わせのまとめを記録するような使い方です。
この流れをお客様との面会があるたびに繰り返しています。

将来的には?

家具商社としての基幹システムと、住宅事業の「建て役者」と全く違う業態でもいずれ連携させて効率よくしたり、決まった分析軸はカスタマイズなどで見れるようにしたりするなど発展させていきたいと考えています。

プロフィール

■社名:株式会社関家具
■所在地:福岡県大川市
■「建て役者」:2021年~
■HP
https://www.sekikagu.co.jp/